1農学博士・獣医師の
害虫セミナー

ペットに害を及ぼす害虫たち

ペットの血を吸う3大害虫

ペットに害を及ぼす害虫は主に3種類。
「ノミ」「マダニ」「蚊」で、これらは3大害虫とも呼ばれています。これらの害虫は春から秋にかけてとくに活発に活動します。
私たちが害虫と接触しないことが一番ですが、なかなかそうもいきません。日頃から虫ケアをしなくては、愛しいペットがつらい思いをしてしまいます。まずは、それぞれの害虫の生態や特徴を知っておきましょう。

「ノミ」「マダニ」「蚊」の主な特徴とは?

「ノミ」は砂場などの湿気があってジメジメした暗い場所を好み、お散歩中にペットに寄生してくることがほとんどです。成虫はおどろきの跳躍力でジャンプしてペットに寄生し、オス・メス共にするどい針のような口吻を皮膚に刺し込んで吸血します。
「マダニ」は葉っぱの裏や石の裏などに隠れていますが、ペットが近くを通ると、すばやく寄生します。幼虫、若虫、成虫とも吸血し、吸血するときは口からセメントの様な物質を出して皮膚から離れないようにしています。
マダニの幼虫や若虫はとても小さな虫ですが、たっぷり血を吸うと簡単に目視できます。しかもメス成虫は1匹あたり2,000~3,000個、多いものでは8,000個もの卵を産むので、虫ケアをしないと条件が整えばどんどん増えていきます。「蚊」もメスが注射器のような口吻を皮膚に刺し込んで吸血しますが、昼行性のものと夜行性のものがいます。これらの害虫からペットを守るため、普段から虫ケアをしてあげることが大切です。