犬具には引き紐(リード)、首輪、胴輪などがあります。最近ではデザイン性にもすぐれた胴輪が多く販売されており、愛犬のお散歩のとき、ほかのワンちゃんが胴輪を装着しているのを見かけることも多いのではないでしょうか。では、首輪と胴輪はどう違うのでしょう? 今回は、首輪よりも胴輪が向いているワンちゃんや、胴輪の選び方についてご紹介します。
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首輪は犬の首につけるもので、英語では「Collar(カラー)」といいます。首輪は、ちょんちょんと引くだけで犬に注意を向けさせることができるので、お散歩のしつけがしやすいという利点があります。
胴輪は犬の胴まわりにつけるもので、英語では「Harness(ハーネス)」といいます。胴輪の最大の利点は、ペットへの負担を首だけではなく胴にも分散させられることです。また軽い力で犬をコントロールできるので、大型犬など引く力が強い犬の散歩には最適です
ペットへの負担を首だけではなく胴にも分散させることができるという利点から、首輪だと呼吸器に負担がかかってしまう場合がある子犬やシニアドッグ、フレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種(鼻ペチャ犬)は、首輪よりも胴輪を使ってのお散歩のほうがいい場合もあります。
クッションが入ったベストタイプの胴輪だと、ワンちゃんのカラダを無理なく支えてあげられます。また、ハンドルが付いていると、急に飛び出したときもサポートがしやすいです。また、お散歩を催促する犬にすぐこたえられるよう、装着が簡単な胴輪のほうがおすすめです。
便利で、ワンちゃんの負担となりにくい胴輪ですが、サイズが合わないとワンちゃんに負担になることもあります。試着して購入するのがベストですが、ネットショッピングで買うことも多いでしょう。そのときに重要なのが、サイズの測定です。
胴輪は、犬の体重と首周り、胴回りでサイズを選ぶことが多いです。愛犬の体重、首周り、胴回りのサイズをはかってみましょう。
(1)人間用の体重計で犬の体重を量るには?
①人間の体重を量り、犬を抱っこした体重から人間の体重を引く
ご家庭にある体重計で、簡単に愛犬の体重を量ることができます。
まず、ペットオーナー様が体重計の上に乗って体重をメモし、次に愛犬を抱っこして体重を量ってその差を求めることで、愛犬の体重を把握できます。
②「赤ちゃん体重機能」など、抱っこした子どもや犬の体重を量れる体重計もあります
多機能体重計の中には、赤ちゃんやペットの体重を量れる製品もあります。そうした製品を使うのもよいでしょう。
③小型犬なら赤ちゃん用の体重計を使ってもOK
ベビースケールは20kgくらいまで50g~100g単位で量れる製品が多く、トイプードルなどの小型犬でしたら十分です。カーゴが付いているので、量りやすいです。
赤ちゃんをのせるカーゴに愛犬をのせるだけと簡単です。
(2)愛犬の首周りのサイズを計るには?
①短毛の愛犬の場合
毛がモコモコしていない短毛のビーグル、フレンチブルドッグなどのワンちゃんは、首輪も胴輪も滑りやすいので、なるべく体に沿わせてピッタリのサイズを計測しておくのがおすすめです。
②愛犬が長毛の場合
毛がモコモコした長毛のワンちゃんは、毛が伸びることも考え、少しゆとりを持ってサイズを計測しておくのがおすすめです。
(3)犬の胴回りは「胸の一番張っている部分」で計りましょう
「胴」というと人間のウエストの部分を思い浮かべますが、胴輪の場合の犬の胴周りは前脚の少し後ろの、一番胸が張っている部分で計ります。
この場合も、短毛の愛犬は気持ちぴったり目に、長毛の愛犬は少しゆとりを持って計るといいです。
愛犬のサイズがわかったので、胴輪を購入して装着してみましょう。胴輪はお散歩のときに装着するものなので、暗くてもライトで光ったり、犬が予測できない動きをしてもすぐに制御できるハンドルなどが付いていたりする製品がオススメです。
今回、購入した胴輪です
実際に装着してみましょう。製品によって装着の方法は異なりますが、バックルを外して短い方を首側に、長い方を胴側に装着し、面ファスナーを止めてからバックルを締めて長さを調節する製品が多いです
うまく装着できました! 愛犬もご機嫌です
短毛の小型犬に装着すると、このようなイメージになります。
バランサーが付いているので左右自由に動け、愛犬が窮屈に感じません
実際にお散歩してみました。愛犬も笑顔です!
ハンドルが付いているので、急に飛び出しそうになっても大丈夫です。
胴輪と首輪をうまく使い分けて、楽しいお散歩タイムを過ごしてくださいね。