健康

ペットのダイエット講座

我が家にやってきた時にはスリムで可愛かった愛犬も、ここのところ少々肥満気味です。
多少ぽっちゃり型でも健康に影響がなければ良いのですが、日に日に太ってきて不安になってきました。肥満と健康の関係、良いダイエット方法などありましたらアドバイスをいただけないでしょうか?

明けましておめでとうございます。今年も「ペットなんでもアドバイス」をよろしくお願い致します。
年末年始、皆さんはどのようにお過ごしでしたか?
会社や学校がお休みで、犬やネコちゃんと一緒にゆっくり過ごすことができた飼い主さんも多かったのではないでしょうか。
年末年始はどうしても夜更かししたり、朝寝坊をしたり、そしておいしいごはんやお菓子をなんとなくたくさん食べてしまったり…と不規則な生活になりがち。気付いてみたら、飼い主さんだけでなく、不規則な生活にお付き合いしていたペット達のお腹にもお肉が…なんておうち、ありませんか。
というわけで今回は「ペットのダイエット」についてお話いたします。

目標体重を決めよう

太りすぎは足腰への負担が大きくなりますし、心臓病などの原因になりかねません。
まず、犬・猫の体重を計ってあげてみて、「○キロまでダイエットさせよう!」と飼い主さんがしっかり決めてあげてください。 冬は防寒対策のために皮下脂肪を貯めることもありますので、春・夏よりも少しぽっちゃりしていても良いと思います。
また、急激なダイエットは健康を損ねる恐れもありますので、ペットの様子を見ながら無理のないダイエットスケジュールを立ててあげてくださいね。

まずは適度な運動を

犬にも猫にも適度な運動で体にも心にも刺激を与えてあげましょう。 犬の場合、いつものお散歩コースよりも少し長めに歩いてみたり、お外でボール遊びやフリスビーなど飼い主さんと一緒に体を動かしてみると良いでしょう。 寒さが苦手な犬は、おうちの中で物を探したり、飼い主さんとかくれんぼなど楽しいゲームをしてみることをおすすめします。ちょっとしたしつけのトレーニングをするだけでも、犬がいろいろ考えることで頭の刺激になるんですよ。
飼い主さんとかくれんぼ
用意するもの:ごほうび(おやつ、大好きなおもちゃなど)
ルール:犬に「待て」をさせる。
飼い主さんが別の部屋に行って、その場から愛犬の名前を呼ぶ。
飼い主さんのところまで来れたらごほうび。
段々レベルアップしていき、トイレやお風呂場に隠れたり、大きな布などを被って姿を隠してみましょう。
猫の場合、おうちの中では無理のない範囲で上下運動を促してあげて体を動かしてあげましょう。また、新しいおもちゃで遊んであげるなど、心に刺激を与えてあげることも大切です。

お食事にも気をつけて

お正月、いつもは食べさせてもらえない味の付いた魅力的な食べ物を飼い主さんと一緒に食べちゃった、という犬や猫もいると思います。

まず、普段の食生活に戻してあげて、規則正しい食事を心がけてください。「とっても太っちゃった」という場合は量を少し減らしてあげてみてください。
ごはんの量が減ったことでイライラしたり、鳴いて要求するようなことがある場合は、一度に与える量を減らして回数を増やしてあげたり、カロリーが少ない茹でた野菜などをトッピングすることで満足させてあげてください。

猫の場合、置き餌をしているおうちも多いと思います。目標体重になるまで一時的に置き餌をやめて決まった時間にごはんを与えてあげるのも良いと思います。
「うちの猫、ごはんは食べないのに太っちゃうの」というお話をよく聞きます。その場合、おいしいおやつをたくさん食べていることが考えられます。市販のおやつは嗜好性が高くついつい食べ過ぎてしまう傾向があります。茹でた野菜やささみなどをおやつ代わりにあげてみるのも良いと思います。 おやつは必ずあげなくてはいけないものではありません。「何かのごほうびに少しあげる程度」と考えてくださいね。
「ペットのダイエット講座」、いかがでしたか?適度な運動と規則正しい食生活…人間のダイエットととても似ていますよね。 「私もお腹まわりが…」という飼い主さん、犬・猫と一緒に楽しみながらダイエットをしてみてくださいね。
ドッグアドバイザー 高田由香