この夏、初めてのワンちゃん連れキャンプへ行こうと計画している方もいらっしゃるでしょう。 ワンちゃん連れのキャンプには、ちょっとしたコツがあります。 今回は、犬連れキャンパーのlovekoa38さんに、ワンちゃん連れキャンプを楽しむための技を伺いました。
キャンプ歴4年の東京在住キャンプ女子。もうすぐ9歳のラブラドール・レトリーバー、koa(コア)ちゃんと共にアウトドアライフを楽しむ。青春時代はスキーとスノボにハマッたアクティブ女子。独立したお嬢さんともキャンプを楽しみたいが、お互い忙しくてスケジュールが合わないのが悩みの種。
https://www.instagram.com/lovekoa38/
この記事の内容をまとめると……
キャンプはスケジューリングが成功の秘訣!ワンちゃん優先のスケジューリングを
ワンちゃん連れのキャンプに慣れるまでは、BBQグリルなどは用意しなくても大丈夫
動物病院などの施設は事前に必ずチェック
寝袋よりも「コット」がオススメ&テントだけではなくタープもマストです
自立するランドリーボックスをゴミ箱代わりにすると便利
もちろん、キャンプの醍醐味は外で食べるBBQにもあるのですが、キャンプってすごく忙しいんです。
多くの方は1泊でキャンプに行くと思いますので、1泊キャンプのスケジュールを考えてみましょう。
朝6時頃 | 渋滞を避けて混む前に出発。ワンちゃんのためにも、サービスエリアなどでの休憩&散歩時間は多めに取るのがオススメです。 |
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朝10時頃 | 現地到着。できれば、チェックイン前にワンちゃんを近くの川やドッグランなどで遊ばせてあげてください。 |
午後12時~ 午後1時頃 |
チェックイン。多くのキャンプ場は、午後12時か1時がチェックイン時間です。テント設営開始。 |
午後3時頃 | テント設営や寝床の準備完了。設営が簡単なタイプのテントを使っても、持ってきた道具を出して並べるのにやっぱり2時間は見たほうがいいです。 |
午後6時 | 食事の準備&食事。 |
午後8時 | 後片付けや入浴。 |
午後10時 | 就寝。 |
午前6時 | 起床、ワンちゃんのお散歩や、荷物のまとめを始める。 |
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午前8時 | テント撤収開始。テントを畳むだけではなく、車に積み込むことを考えるとやっぱり2時間見ておいたほうが安心です。 |
午前10時 | チェックアウト。キャンプサイトは午前10時~午後12時までのチェックアウトが多いです。 |
午前11時~ | ワンちゃんと遊んだり、近くを散歩したりなど、テントを撤収してから帰途に着くまでのスケジュールも立てておくといいでしょう。 |
午後3時~ | 渋滞前に帰り始めることをオススメします。 |
午後7時 | 帰宅。帰宅後の荷解きと片付けも考慮に入れておきましょう。 |
※チェックイン・チェックアウト時間はキャンプ場ごとに違うので、必ず予約をする前に確認をしてください。
事前のスケジューリングが、キャンプの成否を決めると言っても過言ではありません。
キャンプ場のチェックイン・チェックアウト時間に合わせてテントの設営や撤収時間を2時間ずつと見積もると、実は自由時間ってあまりないんです。
これにBBQを加えてしまうと、グリルを出して炭を起こしたり、食材を焼いたり、グリルをしまったりという時間が加わります。
せっかくワンちゃんとキャンプに行くのに、ワンちゃんはほったらかしでテントの設営とBBQの準備に追われて疲れて帰って来るなんて、ちょっと寂しくないですか?
私は、「今回はそんなに時間がなさそうだな」と思ったときは、コンビニのご飯やレトルトカレーで済ますこともあります。
コンビニのおでんをお鍋に移すだけでも立派な夕ご飯になりますよ。
また、キャンプ場によってはアーリーチェックイン・レイトチェックアウトなどのオプションサービスもあるので、お金はかかりますが、そういったサービスを利用するのも手です。
コンビニのお味噌汁やおにぎり弁当、デザートでも、オシャレに盛り付ければこんなにカワイイ!
本格的なBBQなどは、キャンプに慣れてからでも十分です!
キャンプ場の予約をする前に、近くに動物病院や、ワンちゃんを遊ばせるところがあるかを必ずチェックしましょう。
また、各種予防接種やフィラリア予防、ノミ・ダニ予防はマストです。
行くときや帰り道の道中に、ワンちゃんと入れるレストランがあると、気軽に行きのランチや帰りの夕食が取れて便利です。
また、コンビニや道の駅、スーパーなど、食料が調達できる場所もチェックしておきましょう。
私が最初に買ったのは、TICLA Tea House2。
信用がおけるアウトドアメーカーが作ったものであればテントは丈夫ですし、どれもよくできています。
初心者向けの、設営しやすく手頃なお値段のテントなら、どれでも問題ないでしょう。
もしかしたら一通り道具を揃えても、キャンプをあまりしなくなるかもしれません(笑)。
初めての夏キャンプなら、安い夏用のテントで問題ないかと思います。
夜は涼しくなるところもあるので、長袖や毛布なども用意しましょう。
また、日陰をつくるためのタープも用意しましょう。
寝袋に入って寝てしまうと、ワンちゃんに何かあったときにぱっと出られません。
私は、ベンチにもベッドにも使える「コット」というキャンプ道具の上に寝て、掛け布団をかけています。
ワンちゃんとも一緒に寝られますし、椅子にも使えます。
100cm幅のシングルサイズのコットがオススメです。
コットで愛犬koaを抱きしめて寝ています(笑)
コットなら、椅子にもワンちゃんのくつろぎ場所にも使えます
ドッグランなどワンちゃん用の設備が整っているキャンプサイトは電源付きのサイトも多いので、冬用テントや電気毛布などと併用して私はコットを秋~冬のキャンプでも使っています。
初めてのキャンプのときは逃亡事故を防ぐため、ワンちゃんの寝場所はクレートなどを使うことをオススメします。
ペグ(地面に打ち付ける小型のクイ)にワンちゃんのリードを付けると、ワンちゃんが引っ張って抜いてしまうこともあります。
嗅覚が人よりも鋭敏なワンちゃんは、キャンプ場で野生動物のニオイを嗅ぎつけることもあります。
また、初めての場所だと、どんなワンちゃんでもはじめはピリピリと緊張してしまうはずです。
初めてのキャンプのときは、ワンちゃんの挙動に特に注意してあげてください。
また、地面が砂利のサイトも多いので、ワンちゃんが寝やすいようにするためにも、クレートなどワンちゃん用の寝具があると便利です。
最近ではワンちゃん用のコットも販売されていますよ!
ワンちゃん用の水飲みや食器は、いつも使っている物を持っていくのがオススメです。
キャンプ場でも、ワンちゃんにとっての「日常」を用意してあげてください。
最近は低めのロースタイルのテーブルが流行っていますが、私は高めのハイスタイルのテーブルをオススメしています。
やっぱり、ご馳走が低い位置に並んでいるという誘惑に、ワンちゃんはなかなか勝てないんですね(笑)。
つまみ食いくらいの笑える出来事ならまだしも、串付きのお肉を食べて飲み込んでしまったら大変です。
ご飯を食べるときの椅子は、ハイスタイルのテーブルに合わせた高さの椅子を用意できればベストですが、コットで代用してももちろんOKです。
ロースタイルのテーブルに食事を置くのは、ワンちゃんにとってかなりの誘惑です!
ハイスタイルのテーブルのほうが安心です
キャンプ場は、夜真っ暗です。お酒も入ってワイワイ騒いでいると、ワンちゃんがゴミ箱をあさっているのに気付かないこともあります。
串などを誤って飲み込んでしまっては大変です。
ゴミ箱に顔が突っ込めないようにするために、フタ付きのゴミ箱などを用意しておくといいでしょう。
私は、フタは付いていませんが、高さがあって⾃⽴するランドリーボックスをゴミ箱代わりにすると便利です。
また、人間用のオヤツや、保冷しなくていい食材は、ハードボックスに収納しています。
ベンチやステップボックス兼用の、丈夫なものでしたら上に座ることもできますし、何かと便利です。
また、飲み物を冷やすクーラーボックスも用意しましょう。
固くて熱が伝わりにくいものなら、なんでもいいと思います。
私が実際に使っているランドリーボックスです。
高さがあり、ワンちゃんが顔を突っ込めなければ大丈夫ですが、フタ付きのゴミ箱ならなお安心です
準備完了、いよいよキャンプへ出発!
キャンプ場に入る前に、ワンちゃんと遊べる川などへ行き、遊ばせて少し疲れさせておくといいでしょう。
川遊びをするときは、必ずワンちゃん用の救命胴衣を着させてあげてください。
市販されているワンちゃん用の救命胴衣を着させてあげると安心です
川遊びなどでほどよく疲れさせてあげると、テント設営中も大人しく待ってくれるはずです
キャンプ場でテントを張る前に、まずはさっとタープを張って日陰を作り、ワンちゃん用のお水を用意してワンちゃんの熱中症を予防しましょう。
テントを張るとき、外と中に蚊よけの防虫スプレーをざっとまいておくのがオススメです。
また、テントサイトの両隣の方には、
「うち、犬がいるんでうるさくするかもしれませんが、よろしくお願いします」
など、ご挨拶をしておくといいでしょう。
タープとは、日差しや雨を防ぐための広い布です。
テント=寝るところ、タープの下=食事などをするくつろぎ場所といったかんじです!
koaはテントが大好きです(笑)
犬つながりのお友達とキャンプをすると、楽しすぎてつい犬から目を離してしまうことがあるのですが、夜のキャンプ場は真っ暗です。
逃亡してしまうと、正直、夜に見つけるのは難しいかもしれません。
ワンちゃんから目を離さず、キャンプを楽しんでください。
ワンちゃんとのキャンプは、素敵な思い出になります。
私には、キャンプつながりでできた犬友達もたくさんいます。
食事など力を抜けるところはぐっと抜いて、ワンちゃんと素敵な時間を過ごしてくださいね。
キャンプの朝食はサンドイッチなど手軽なものがオススメ
ワンちゃんと自然の中で遊んだり、くつろいだりすることが最高の思い出になります!