体を動かすには最適な季節となりました。
最近では、愛犬家と愛犬がスポーツを一緒に楽しむことで、健康増進とマナーの向上や、愛犬家と愛犬の心の絆をより一層深めることを目指す「ドッグマラソン」の参加者が増えています。
ワンちゃんと無理なく体を動かせて、絆を深められるドッグマラソンにトライしてみませんか?
特定非営利活動法人 Dog Sports Associatesは、春と秋に東京や大阪で「ドッグマラソン」というイベントを開催しています。
2019年11月に第11回目を迎えるドッグマラソンには、300人以上の方がエントリーしているとのことです。
なぜ、こんなに多くの方が参加されるようになったのでしょう。そこには、「ワンちゃんと体を動かす楽しさ」という秘密がありました。
ドッグマラソン、というと、「犬と一緒に走るスポーツ」のような感じがします。
しかし、大藤さんは、ワンちゃんを抱っこして歩いて参加してもかまわないと言います。
「ワンちゃんと飼い主様、ご家族様の絆を深めるため、コミュニケーションの一助としていただくことがドッグマラソンの主眼です。
1kmと3kmのコースを用意していますが、ワンちゃんと早歩きしてもかまいませんし、ワンちゃんを抱っこして歩いてもかまいません」(大藤さん)
ワンちゃん1頭につき1エントリーで、ワンちゃん1頭につき必ず自動計測用のICチップが入ったゼッケンを付ける伴走者1名が必要ですが、家族全員で走ってもいいそうです。
お子さんと一緒に毎回参加されるご家族もいらっしゃるそうで、「ワンちゃんを中心に、ご家族が幸せそうに過ごされているのを見るのが本当に楽しい」と大藤さんは言います。
抱っこしてゴール!
ドッグスポーツというと、「ボーダー・コリーやラブラドール・レトリーバーなどの活発な中大型犬が参加するイベント」と思ってしまいがちですが、ドッグマラソンには多くの小型犬が参加しています。
また距離が短いのも初心者が参加しやすいポイントです。
ルールは、コース上にワンちゃんがおしっこやウンチをしたときは、必ず伴走者が処理する、ワンちゃんがしんどそうにしていたら引っ張らず、抱っこをするか、棄権するなど「マナー」や「ワンちゃんの健康」に関することがほとんどです。
また、タイムが遅くても完走すれば、自動計測器で測定したタイム入りの「完走証明書」がもらえるので、それを励みに参加している方も多いそうです。
小型犬も多く参加しています
このような、ゆったりした楽しいスポーツイベントなのは、「ワンちゃんとご家族が楽しく過ごせる場をつくりたい」「ワンちゃんの飼い主様同士がつながれるイベントにしたい」という大藤さんの願いからです。
記念すべき第1回の参加者は約70人。
2019年11月開催予定の大阪でのドッグマラソンは300人を越えているので、参加者がかなり増えていることが伺えます。
参加者のうち、多くの方がリピーターとのことです。
開催にあたっては、犬連れで参加するイベントなので駐車場があり、ワンちゃんとご家族が走るという目的に適していた環境であること、アクセスがいいこと、人とワンちゃんが走った場合に危険な箇所がないことといった条件を満たした公園を探さねばならず、初回はかなり苦労をしたといいます。
「ドッグマラソンは1kmと3kmなので、午前中には競技は終了します。1日楽しんでいただきたいので、物販ブースを設けたり、ほかの団体様と協力してイベントにしたりしていますね」(大藤さん)。
ドッグマラソンの会場に併設された物販スペース
参加者からいただく参加費だけで、すべての運営をまかなっているという大藤さん。
第1回開催から今まで、事故や参加者、ワンちゃんの怪我なく開催し、参加者の皆様が「楽しかった!」と笑顔で帰ってくださることが一番の励みだそうです。
今後は、もっとたくさんの愛犬家やワンちゃんに参加してほしいし、将来的にはもっと広い場所で実現したい、自治体の方と一緒に町おこしイベントとしてドッグマラソンを開催できるようになったらいいですね、と熱く語る大藤さん。
東京マラソンのように、ワンちゃんと町を走れるイベントになったら素晴らしいですよね!
ぜひ皆さんも、エントリーしてみてください。
問い合わせ先:特定非営利活動法人 Dog Sports Associates
http://www.dog-marathon.dog/
会場で、ほかの飼い主さんとつながれるのも魅力のひとつ!