蚊について

蚊ってどんな虫?

蚊の主食は血じゃない

蚊の主食は「血」と思いがちですが、普段は花の蜜などの糖分を吸って生きているのです。
しかも、血を吸うのはメスだけで、産卵のために吸血します。
メスは人や動物の吐く息や皮ふのにおい、体温を感知し、血を吸う相手を探します。そしてペットの顔まわりやお腹など、毛の薄いところを狙ってくるのです。

すぐに育つ蚊の成虫

蚊の成長には気温と水が必要なのですが、気温が25~30℃では2週間ほどで卵から成虫になります。
また、種類で卵を産む場所が違い、アカイエカはドブや下水、防火用水など、チカイエカはビルの地下水槽や浄化槽など、ヒトスジシマカは墓地の花壇や空き缶・瓶などの小水域に卵を産みます。

蚊による病気

刺されっぱなしは病気のもと

蚊に刺されるともちろんかゆいですが、ペットへの蚊の病気で怖いのはフィラリア症です。外で蚊に刺されっぱなしの状態だと、ひと夏で40%、翌夏で90%、翌々夏でほぼ100%フィラリアに感染すると言われています。何よりも蚊に刺されないことが大切ですね。

フィラリア症
蚊が媒介するペットの感染症。体内に入ったミクロフィラリアが心臓や肺動脈で成長・寄生し、心臓や肺に大きなダメージを与えます。

ペットに気をつけてあげたいこと

夏のお散歩時間は蚊に注意!?

蚊は湿気と温度を必要とするので、梅雨~夏場の6~9月に多く発生します。最近では残暑の時期も、蚊の発生が多くなっています。
夏の暑い時期に気を付けたいのは、お散歩のときです。暑い日中を避け、涼しい朝方と夕方に愛犬の散歩をする人が多いと思います。この時間帯は、蚊にとっても吸血活動が活発な時間帯にあたります。
ですので、涼しい時間のお散歩には十分蚊のケアをしてあげてください。

どこで刺されやすいの?

蚊の産卵には、水たまりが必要です。そこからボウフラが蚊に成長していきます。外で蚊に刺されやすいのは、草むらや水たまりがあるところのそば。排水溝なども蚊が発生しやすい場所です。こういった場所にはなるべく近づかないようにし、虫ケアの対策も万全にしましょう。
一方で、家の中にも蚊は侵入してきます。イエカの一種「アカイエカ」は、主に夜行性で住宅地に多い蚊です。また、「チカイエカ」という種類は、都市部で多く見かけられる蚊です。
家の周りの水たまりや排水溝などをキレイに掃除すればボウフラが生まれるのを防ぐことができます。また、室内などでは人だけでなく、ペットにも蚊のケアをしてあげましょう。

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